
こんにちは!柴かぶれです。
「プロレスと演劇を融合した新団体が誕生する」というニュース、聞いたことありませんか?
実は私も最初は「またプロレス団体が増えるのか」くらいにしか思っていませんでした。でも、詳しく調べてみたら、これが想像以上に面白い挑戦だったんですよ!
今回は、元スターダム王者の安川惡斗が立ち上げる新団体「ACTRIUM(アクトリウム)」について、詳しく解説していきますね。この記事を読めば、女子プロレスの新しい可能性が見えてきますよ。
目次
ACTRIUMって何?普通のプロレス団体と何が違うの?
まず、ACTRIUMがどんな団体なのか説明しますね。
2025年12月19日に旗揚げが発表されたこの団体、2026年2月28日に新木場1stRINGで開幕します。代表を務めるのは、元スターダム王者の安川惡斗さんです。団体名の「ACTRIUM」は「ACT(演じる)」と「RIUM(空間)」を組み合わせた造語で、コンセプトは「戦乙女×アクション×ドラマ」なんです。
でも、これだけ聞くと「プロレスと演劇を混ぜるのね」で終わってしまいますよね。実は、ACTRIUMの面白さはもっと先にあるんですよ。
プロレスでもない、演劇でもない、「第三の表現空間」
ACTRIUMが目指しているのは、単なるプロレスと演劇の融合ではありません。なんと、旗揚げ公演「VALKYRIE ACTRIUM-立花の章-」の舞台設定が「VRMMORPGゲームの世界」なんです。つまり、リング上でゲーム世界のキャラクターとして戦うというわけですね。
私が「これは面白い!」と思ったのは、まさにこの点でした。プロレスのリアリティとゲーム世界のファンタジーを組み合わせるという発想は、2020年代らしい新しいエンターテイメントの形だと思いませんか? 北欧神話をベースにしたストーリーも、ゲームやアニメが好きな層にも響きそうですよね。
なぜ安川惡斗は新団体を作ったのか?
ここで気になるのが「なぜ新団体を立ち上げる必要があったのか」という点です。
安川惡斗さんは現在もアクトレスガールズに所属しています。既存の団体でやれば良いのでは?と思いますよね。
「表現の自由度」を求めて
答えは「表現の自由度」にあります。アクトレスガールズは「女優×プロレス」というコンセプトを持っていますが、ACTRIUMは最初から「世界観ありき」で構築されているんです。シーズン制を採用して、ストーリーごとにキャラクターや舞台設定を変えていく。これは、プロレス団体というより連続舞台公演に近い仕組みですよね。
しかも、安川さんは2025年8月に株式会社惡ACTを設立済みで、リングも購入済み、道場開設も計画中とのこと。この本気度の高さを見ると、単なる「実験的な企画」ではなく、新しいエンターテイメントの形を確立する強い意志を感じます。私も最初は「大丈夫かな?」と心配しましたが、ここまで準備されていると応援したくなりますね。
安川惡斗という人物の壮絶な人生
ACTRIUMの魅力を理解するには、代表の安川惡斗さんの人生を知ることが大切なんです。
彼女の経歴を知ったとき、私は本当に驚きました。
女優からプロレスラーへ、そして再び
安川惡斗さん(本名:安川祐香、1986年生まれ、青森県三沢市出身)は、元々女優として活動していました。日本映画学校(現・日本映画大学)在学中から舞台に立ち、卒業後は「安川結花」の芸名で女優をしていたんです。そんな彼女の人生が大きく変わったのが、2011年1月の舞台「レスラーガールズ」での愛川ゆず季さんとの共演でした。
プロレスラーでもある愛川さんの姿に衝撃を受けた彼女は、同年11月にスターダムのプロテストに合格。2012年2月5日に「安川惡斗」のリングネームでデビューします。リングネームの「惡斗」は「アクト(女優)」を意味していて、女優としてのバックグラウンドを活かした「悪の女優魂」をキャッチフレーズに、徹底したヒールレスラーとして活躍したんですよ。
2015年2月22日──運命を変えた試合
しかし、2015年2月22日。後楽園ホールでの世IV虎さんとのワールド・オブ・スターダム王座戦が、彼女の運命を大きく変えてしまいます。試合は顔面を殴り合う喧嘩マッチへと発展し、頬骨、鼻骨、左眼窩底骨折、両目の網膜振盪症という重傷を負ってTKO負けを喫したんです(後に無効試合)。
視力の回復が困難と診断され、同年12月23日、彼女はプロレスラーとしての引退を余儀なくされました。デビューからわずか3年10ヶ月のキャリアだったそうです。この話を知ったとき、私は本当に胸が痛みました。せっかく見つけた自分の居場所を、こんな形で失うなんて辛すぎますよね。
何度でも立ち上がる強さ
でも、安川さんの人生はここで終わりませんでした。引退後は女優活動を再開し、リングアナとしてプロレス界に関わり続けます。そして2021年、彼女は再びリングへの道を選んだんです。アクトレスガールズへの加入、2023年には海外でプロレスラーとして本格復帰。2024年にはAWGシングル王者に輝き、2025年5月には9年半ぶりにスターダムのリングへ凱旋を果たしました。
この経歴を知ってから、私はACTRIUMの意味が本当に理解できました。女優として演じ、プロレスラーとして戦い、そして今度は「自分の表現空間」を創る側へ。38歳の挑戦は、単なる新団体設立ではなく、彼女がこれまでの人生で積み重ねてきたすべてを注ぎ込んだ集大成なんですよね。
女子プロレス界の「多様化」という大きな流れ
ACTRIUMの登場は、女子プロレス界全体の変化を象徴しているとも言えます。
2025年の女子プロレス界を振り返ると、「多様化」がキーワードになっているんです。
用意された枠組みから飛び出す時代
上谷沙弥さんがプロレス大賞で史上初の女子MVP受賞。白川未奈さんがスターダムからAEWへ移籍。そして安川惡斗さんの新団体設立。これらは全て、女子プロレスラーが「用意された枠組み」から飛び出し、自分の道を切り拓いている姿なんですよ。
かつては大手団体に所属して、そこでベルトを獲ることが唯一の成功モデルでした。でも今は違います。海外挑戦、メディア進出、そして安川さんのように新しい表現形態の創造。選択肢は無限に広がっているんですよね。私もプロレスファンとして、こういう変化はすごくワクワクします。
ACTRIUMの現実的な戦略
ACTRIUMの面白い点は、夢は大きく持ちながらも、足元はしっかりしているところです。
月1〜2回公演という堅実な設計
開催ペースは月1〜2回。一見控えめに思えますが、これは極めて現実的な判断なんです。少人数でスタートし、無理のないペースで公演を重ねる。シーズンごとにストーリーを完結させることで、途中参加のハードルも下げる。そして将来的なゲーム化、カードゲーム化、アニメ化という展開を見据えたIP(知的財産)の構築。
この戦略を見たとき、私は「よく考えられているな」と感心しました。むしろプロレス興行よりもコンテンツビジネスに近い発想ですよね。「夢は大きく持ちたい」と語る安川さんですが、その足元は驚くほど堅実なんです。
ACTRIUMが切り拓く可能性
この挑戦が成功すれば、プロレス界に新しい風が吹くと思います。
観客の役割が変わる
プロレスラーは「試合をする人」だけではなく、「キャラクターを演じる人」になります。リングは「戦う場所」だけでなく、「物語を紡ぐ舞台」になります。そして観客は「試合を見る人」から、「世界観に没入する参加者」へと変わっていくんです。
安川さんが目指すのは、プロレスという枠組みを使った、全く新しいエンターテインメント。それは既存のプロレスファンだけでなく、舞台ファン、ゲームファン、アニメファンをも巻き込む可能性を秘めています。私自身、ゲームも好きなので、この世界観はすごく興味があります。VRMMORPGの世界でプロレスをするって、考えただけでワクワクしませんか?
旗揚げ公演の詳細
最後に、ACTRIUMの旗揚げ公演スケジュールを紹介しますね。
2026年2月28日から始まる新時代
旗揚げ公演は2026年2月28日、新木場1stRINGで開催されます。第1部が14時から、第2部が18時半からの2部制です。その後、3月14日に大阪の176BOX、3月15日に新木場1stRINGと続き、5月4日には新宿FACEでシーズン2が開幕する予定です。
所属キャストは、代表の安川惡斗さんに加えて、西尾咲良さん(アクトレスガールズから円満移籍)、初江律香さん(オフィス怪人社)、真白恵茉さん(ダンサー兼モデル)の4名でスタートします。少人数ですが、だからこそ一人ひとりのキャラクターをしっかり描けるのかもしれませんね。
まとめ
今回は、安川惡斗さんの新団体ACTRIUMについて解説しました。
ポイントをまとめると、こうなります。
- プロレス×演劇×ゲーム世界観を融合した新しいエンターテイメント
- 安川惡斗の壮絶な人生経験が詰まった集大成
- 女子プロレス界の多様化を象徴する挑戦
ACTRIUMは、ただのプロレス団体ではありません。安川惡斗さんという一人の女性が、何度倒れても立ち上がり、自分の表現空間を創り出そうとしている挑戦なんです。女優として演じることと、プロレスラーとして戦うこと。その両方を融合させた先に、どんな世界が広がるのか。
2026年2月28日、新木場1stRINGで開かれるその扉の向こうに何があるのか、私もすごく楽しみです。プロレスファンの方も、そうでない方も、ぜひ注目してみてくださいね。新しいプロレスエンターテイメントの誕生を、一緒に見届けましょう!